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■月刊Boaty Field
2004年7月号
ON DECK CUISINEより
2004年6月5日発売
 
ここのところ、天気と休暇がうまくリンクしませんでした。 晴れても風が強かったり、いよいよハイシーズンだというのに、波の高い海をうらめしそうに眺めるばかり。それではということで、趣向を変えて、5月17日から3日間、まだ残雪が残る新潟の銀山湖(奥只見湖)へ行ってきました。 銀山湖と言えば、故、開高 健 が自然の保護活動を行い、全滅しかけた天然の魚たちを蘇がえらせたところ、 遙か尾瀬に水源を発し、深く長く険しい谷を数多く有し、ゴールデンウィークだというのにスキー場が全盛になるところ、秋には岩魚やサ クラマスが渓谷を遡上、産卵、そしてまた湖に戻るという、大自然の循環が今なお行われている、日本では残り少ない自然の聖域です。幸運と実力にめぐまれた釣り人にだけ60cmオーバーの岩魚やサクラマスが釣れることでも知られています。 今回は気のあった仲間6人で大自然に溶け込みに出かけました。宿は開高健が泊まりこみで文筆活動をしていた村杉さんにお世話になり、翌朝5時から9.9馬力、和製レンタルボート2艇で鏡のような水面をポイントめがけて全開です。
もう5月も半ばすぎというのに途中雪崩で出来た氷山や流木を避けながら特製ルアーでライトトローリング、60cmオーバーの岩魚が脳裏をよぎります。 午前11時、湖の最奥に係船できそうな場所を見つけ、注意深く上陸、お昼の準備にかかります。 小さな和船のレンタルボートで少しでも長い時間釣りをしていたい訳ですから、積める荷物の量にも、料理の時間にも制約があります。でも工夫次第でいろいろな料理が楽しめるのですよ。
今回用意した道具は金網2枚と着火剤つきの炭、ダッチオーブンと携帯ガスコンロだけ。これで何が出来るって?
ということで今回の料理は
簡単バーベキューと山海釜飯
また面倒な!とお考えの方も多いと思いますが、ちょっとだけ準備さえしておけば実は至って簡単な料理です。
山海釜飯
前日に米3合と餅米一合をといでビニール袋に入れておきます。白だし(市販品)120ccと水600cc(合計720cc)もペットボトルに入れておきます。
安全を確かめて上陸。スペースを確保したらコンロに鍋をのせ用意した米とだしを入れ軽く混ぜ、調理ばさみで一口大に切った鶏肉、剥きあさり、帆立、舞茸を米の上に並べ火を付けます。 最初弱火で途中から強火、水蒸気が吹き出すのがおさまり、金属など堅い物を鍋にあてた時ぐつぐつ沸騰している音が伝わってこなくなれば炊けています。火を止めてしゃもじでサッと切ってから10分ほど蒸らし、食べる直前に三つ葉をちぎって振り入れます。
簡単バーベキュー
釣りの準備やら何やらで、だだでさえ忙しいわけですから、買いだしも簡単にすませます。
まずスーパーやデパチカで串に刺さった焼き鳥(もちろん生)と新鮮な貝や野菜を求めます。今回は焼き鳥、帆立、アスパラ、ペコロスを用意しました。焼き鶏も最近では南部鶏、阿波尾鶏、比内鶏等々高級ブランドが手に入るようになりました。そのままクーラーに入れて運びます。炭は40分程しか持ちませんが着火剤付きのチャコールが簡単でよいでしょう。私はビガー・チャコールブリケットを使用しています。まず4cm位の石を8個捜します。地面に4個並べ金網を置きチャコールを並べ火をつけます。チャコールを包んである紙には石油系溶剤が付いていますので紙が燃え炎が無くなってから調理します。更に石を4個ならべ2枚目の網を載せ簡易バーベキューコンロの出来上がり。
焼き鶏に天然塩を振り焼きます。火力の調整は網の下の石の大きさを変えて炭と具の距離で行います。同様に帆立、アスパラ、ペコロスも焼きます。
春の爽やかな風とお日様にやさしく包まれて冷えたビールを飲みながらにぎやかに焼き鳥を食べ終わる頃、山海釜飯ができ上がり、みんな口いっぱいにほおばって、とても無口で静かになりにした。
ところで!60cmの岩魚は釣れたかって?! そんな簡単にはいきません!今回は網ですくったワカサギの稚魚を除いては完璧なボウズでした。
付 記
電気炊飯器以外でお米を炊いたことがない人が多いのですが、やってみれば意外と簡単です。ポイントは機密性の高い蓋の重い鍋を選ぶこと。
水の量は乾いた米に対し1倍から1.1倍を基準にして下さい。
米が4合(720cc) でしたら水は720ccから792ccになります(といで水を吸った米は1対1が基準)。 今回は具から水が出るため1:1の同量で炊きました。
今月の料理
簡単バーベキューと山海釜飯
用意する物 □家庭用携帯ガスコンロ □予備ボンベ1本
□鍋(ダッチオーブンなど厚手のもの)
□金網40cm×60cm位 2枚 □菜箸
□キッチンペーパー □ゴミ袋 □軍手
□しゃもじ □コップ □ 紙皿 □はし
用意する食材(6人分)
調味料
□白だし120 □ 水600cc
(だしと水はペットボトル等に入れておく)
□天然塩
食 材
山海釜飯
□米3合(540cc) □餅米1合(180)cc
□鶏肉200g □剥きあさり1パック(100g位)
□帆立貝(剥き)4〜5ヶ □舞茸1パック
□みつ葉1袋
簡単バーベキュー
□ 焼き鳥 (鶏、鶏葱、手羽、つくね等)
□殻付き帆立6個 □アスパラ □ペコロス
□えりんぎ 等
□飲み物(お酒、ソフトドリンク 等)
下ごしらえ( 当日)
前日に米3合と餅米一合をといでビニール袋に入れ冷蔵保管。
白だし(市販品)120ccと水600cc(合計720cc)もペットボトルに入れ冷蔵保管。
調 理
山海釜飯
@ 卓上コンロに鍋をのせ米とだしを入れ軽く混ぜる
Aはさみで鶏を一口大に切り米の上に並べる。
B剥きあさり、帆立、舞茸を並べ火を付ける。 始め弱火で途中から強火、水蒸気が吹き出すのがおさまり、ぐつぐつしなくなれば炊けているので火を止める。
Cしゃもじでサッと切ってから10分ほど蒸らす。
簡単バーベキュー
@石と金網で簡易バーベキューコンロを作り着火剤付きのチャコールに火をつける。
A炎が収まり炭が安定したら 焼き鳥、帆立貝、野菜に塩を振りじっくりと焼く炎があるうちは石油系溶剤のにおいが付くので要注意。
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