|
■月刊Boaty Field 2003年4月号
ON DECK CUISINEより
2003年3月5日発売
雪は消えねど春は来ざしぬ‥・暖かい太陽が感じられるこの頃、そろそろ冬眠からさめて体が体がむずむずしているアウトドアー派の皆様も多いのではないでしょうか? 低山で明るい林道を歩いて行くと日の当たる斜面にフキノトウがやたらと顔を出しているのもこの季節、たらの芽や、こごみなどちょつとほろ苦い、早春を感じる春の山菜を天ぷらにして、熱爛で一杯、うまいですよ!大さな移動性高気圧にスッポリ日本列島が収まった時など スーパーやデパチカでこれら春の山菜をたくさん仕入れ、海老やイカと一緒に、気の合う仲間とボートデッキで天ぶらパーティーなどはいかがでしょうか?
天ぷらというと尻込みしてしまう方も多いと思いますが こつさえつかんでしまえば、ただ揚げるだけ、どんどん出来てしまう簡単科理なのです・・と言うことで今回ご紹介する「自然や」流ポートデッキレシピは、今しかでさない『春の山菜の天ぷら』
天ぷらは非常に奥の深い料理です、ボートデッキで完璧を目指すと確かに難しいものです、でも基本さえ押さえておけば、かなりいい線までおいしく料理することが出来ます。早春の海で早春の山の幸を楽しむ、試してみる価値はきっとあると思います。
天ぷらを上手に揚げるこつは、粉の溶き方と油の湿度のこつに行き着きます。
1)天ぷら粉の溶き方
天ぷらの命はさくさくした「ころも」、粘りが出るまでまぜてしまうとパンのようになってしまいます。粉と水はまぜるのではなくただ合わせるだけ、多少粉が残るくらいが良いでしょう。ころもの濃さは箸ですくったときタラタラたれる位、水のようにサーと落ちると薄いですし、なかなかたれないと濃いということになります。とは言ってもお座敷天ぷらは薄めで、蕎麦屋の天ぷらは濃いめですからあまり難しく考なくて大丈夫です。
(2)油の温度
油の逼度で大事なのは、具を入れるときの温度と出すときの温度、具を入れるときの温度が低いとボタッとしてしまいます。出すときの湿度が低いと油を吸ってしまいます。逆に温度が高いとこげてしまいます。油の中に溶き粉を入れたとき、鍋底に付くか付かないかでフッと浮いてくる程度が良いでしょう。
さて、ここまでの理屈がわかったところでボートを静かな所に係船し、安全を確かめ、見張りを立てていよいよ本番です。コンロは風の影響の少ない低くて安全なところにセットしましょう。鍋はやや大きめで ある程度深さと重みのある物を選びます。家庭でカレーやシチューを作る鍋が良いでしょう。重い方が安全で、深い方が油が飛び散りません。油を鍋底から2センチ程入れます。「そんなに少ないの」と驚く方がおられると思いますが、そこが「じねんや」流、具を入れた後、一旦下がった温度を弱い火で元の温度に戻すには、油が少ない方が有利ですし、何より廃油が出ません。湿度が上がってきたら溶き粉を油にたらし油温をこまめにチェックしながら少しづつ、海老など身の厚い物から揚げていきます。具に粉をまぶしてから溶き粉をつけ、鍋に入れて揚げます。こつは一度にたくさん具を入れないこととこまめに温度を調節すること。
たくさん具を入れると温度が下がりすぎて回復に時間がかかりますし温度が違うとこげたり、逆に油っこかったりしてしまいます。鍋に具を入れた瞬間、具を箸でたたくと花が咲いたように、きれいに揚がります。天ぷらが鍋底にくっついてしまったら、フライ返しで剥がしましょう。頃合いをみて箸で具をたたてみましょう、こつこつと堅い感触が伝わってさたら出来上がり。キッチンペーパーを十枚ほどお皿の上に敷いたところに
乗せて余分な油を吸い取ります。山菜のような水分の少ないものは早め、海老などは少し遅めに揚げます。せっかくカラッと揚がっても具の中の水分が出てくると、ころもを柔らかくしてしまうからです。
温度を見る、具を入れる、揚げる、温度を見る、配り出す、の作業を繰り返していきます。
もみじおろし(市販品)に醤油を入れたもの、天然塩、カレーパウダー、レモン汁等で早春の昧を楽しんでください。
さて後かたつけですが、先ほど大量に使ったキッチンペーパーを鍋に入れるとほとんど廃油を吸ってしまいます。そのまま鍋を持ち帰れば海もボートも汚れなくてすみます。
天ぶらはこつさえつかんでしまえばけっして難しい料理ではありません。キスがたくさん釣れたときなど、この方法でどんどんトライしてみてはいかがでしょうか?
■ 今月の料理 春の山菜の天ぷら
用意する物
・キャンピングテーブル(背の低い物)
・キャンピングチェアー
・家庭用携帯ガスコンロ
・予備のボンベ
・鍋
・はし
・菜ばし
・調理ばさみ
・ゴミ袋
・軍手
・コップ
・飲み物(お酒・ソフトドリンク等)
・フライ返し
・ボール
・取り皿
・キッチンペーパー |
|
|
用意する食材(4人分)
調味料
・もみじおろし
・天然塩
・カレーパウダー
・レモン2個
・醤油
食材
・フキノトウ4〜8ケ
・タラの芽4〜8ケ
・こごみ4〜8本
・菜の花1パック
・無頭海老(ブラックタイガー・大正海老など)8尾
・もんごいか
・鳥ささみ2本
・もち4ケ
・天ぷら粉
・水
・天ぷら油1L
|
|
下ごしらえ(前日の晩または当日)
(1)フキノトウは簡単に洗い葉の方から十字に包丁を入れて開く
(2)こごみ、タラの芽、菜の花は簡単に洗い水分を良く拭き取る
(3)海老は尾を残し敬を剥く、
腹の方に身の厚さの1/3程の切れ自を4本入れ次に背を上にして上から潰すように抑える
(腹の筋が伸び、揚げても曲がらなくなる。)
(4)いかは長さ5cm、厚さ5mmほどに切り皮の方に包丁で筋を入れる
(5)ささみは筋を取り縦に1/2に切る
(1)(2)(3)(4)(5)をタッバーやビニールに入れ冷蔵庫で保管
船上レシピ
(1)ビニール袋に海老、いか、ささみと天ぷら粉50gを入れシェイクし粉をまぶす。
(2)皿にキッチンペーパーを大量(10枚以上)に敷く
(3)天ぷら粉と水を合わせて粉をとぐ
(4)鍋に油を2cm程入れ点火、先ほどの溶き粉を垂らし温度チェック
(5)温度がokならば、海老なと身の厚い物から揚げていく(油は減ってくる)
(6)揚がったら先ほどのキッチンペーパーの上に敷いて油を吸わせる
(7)海老、いか、ささみが揚げ終わったら、同種の方法で山菜も揚げていく。
(8)最後には油がかなり減っているので餅は片面ずつフライ返しでひっくり返しながら揚げる
(9)火を止める |